九州北部の中央、阿蘇山の裾野に広がる熊本県小国町。そこは、江戸時代から【小国杉】を幾世代もの人々が育ててきた、林業の文化が息づく森の国です。地域の約78%は、淡い桃色が美しく、密度の高い良質な木材がとれる森林が広がっています。
その土地に根ざし、阿蘇小国の森を守り育ててきた小国町森林組合が、250年守り続けた森を届けるブランド【ASO OGUNI-SUGI LAB】を立ち上げました。その根底にあるのは、激甚化してきた災害や時代の新たな局面にも委縮せず、自然と共存する阿蘇の力強さ、そこに暮らす人々の人間力、培われた職人の技を継承していこうという願いです。
プロダクトは[木の雑貨]や[森のアロマ][木の糸]を中心に、[薪]や[丸太]といった、地域の日々のくらしでも使われているより自然に近い素材で構成。また、空間やストーリーの構築において森の価値を提案します。
大切にしているのは、木材という土に還る資源や、未利用の自然素材を活用すること。職人や福祉の手・デザイナーなどと対等なパートナーシップを築くこと。つくる責任、つかう責任を果たすこと。そして、小さな町が長きに渡り推進してきた[木育]や[カーボン・オフセット]といった精神を守りながら、環境にも人にもより良い循環を生み出すチャレンジを重ね、次世代に森をつなぎます。